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働き方改革と IT リテラシ

働き方改革」という言葉が様々な業界で叫ばれていますが、IT 業界でも、ベンダーの展示会に行くと「○○○の IT 技術を活用した働き方改革を!」というフレーズを、少し前からあるような技術テーマにさえ使われることを目にします。

個人的な考えですが、世の中のほとんどの業種において、確かに IT を利活用することに長けた企業は、既に今言っているような働き方改革は出来ていて、そうでない企業は、今後、IT を更に活用することで、今までと違う働き方を実践出来る筈なのですが、この部分の障壁として、その企業の IT リテラシが大きく立ちはだかっているように思えます。

ある研究会で、有名大企業がある部門の働き方改革の実践例を講演されている内容を伺って、この部門に対する IT リテラシは高いなと感じたことがありました。ただ私がここで言う「IT リテラシ」とは、従業員の個々の総合力の事では無く、どちらかと言えば、CIO や CTO のような経営陣と管理職・従業員の総合力として定義しています。

その意味で、日本の IT ベンダ(外資系を除く)では、大企業でさえ、ほとんど彼らの IT リテラシは高いとは言えません。従業員のリテラシの差も大きく、CIO/CTO は更にレベルが低いのが現状です。

ここで気を付けたいのは、IT の利便性を上げると、情報セキュリティのリスクも高くなるため、そこのバランスを取りつつ、新しい IT 技術を導入し運用することは、プロジェクト全体のシステム構成のセンス、巨額のコスト、従業員のスキル、役員・管理職の IT 業務理解を含めた、企業全体に大きな影響があるため、大 IT ベンダでさえ躊躇してしまうのも理解は出来ます。

しかも、このような絵を描けるセンスのある CIO/CTO は、もう日本には人材が居なくなってしまっているようにも思えます…

私が昔働いていた某外資系企業のアメリカのオフィスでは、金曜日の午後 3 時には、既に管理職も含めて、従業員は、誰も居なくなっていたことを思い出します。もちろんアメリカにはプレミアムフライデーという考え方は無いわけですが!?

 

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