流行期に新型肺炎と思しき患者がオフィスで発生したら…

2020年2月4日 by Tomoyuki HAYASHIDA
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もし、新型コロナウイルスによると思しき新型肺炎の患者がオフィスで発生した際、企業の危機管理担当のあなたは、どうしますか?

これから新型コロナウイルスが、疫学調査で追えない、いわゆる地域における感染期に入ったら、先ず企業の危機管理部隊が実施すべきは、この課題に対する対応です。

予め、オフィス内で感染者が発生することを想定した取り組みが必要となりますが、感染者をどう取扱うかに関して、救急搬送なり、自力で病院に向かう際に、なるべく他の(健康な)従業員との接触を避ける経路を確保することが重要です。

正面玄関の他に、従業員専用の出入口がある場合には、患者の搬出にどちらの経路を使うかを予め決めておいて下さい。その逆側の出入口は、健康な従業員の経路として確保します。(本件は、ビル管理会社とも事前協議を行うことをお薦めします)

PPE(個人用防護具)を着用した危機管理担当者は、感染疑いのある(発熱、咳、筋肉痛、呼吸困難などの症状がある)従業員に、直ぐに N95 マスク(なければ通常のサージカルマスク)を着用してもらい、上記の感染疑い者用の出口に最も近い会議室を感染疑い者専用の部屋に入ってもらいます。この時、検温計で体温も計ります。同時に危機管理担当者は、オフィス地域の管轄保健所や厚生労働省、都(地方自治体)の相談窓口などに電話し、状態を報告して、オペレータの指示に従います。

もし指定の病院へ直行することを指示された場合には、極力一人で、公共交通機関を使わず、徒歩で、必要に応じて、危機管理担当者(PPE 着用)が運転する会社の社用車で指定病院に向かいます。

この場合に、感染疑いの従業員の搬出経路には、極力従業員が立ち入らないよう配慮することが必要となります。

当該感染疑いの従業員がオフィスを出た後、危機管理担当者は、PPE 着用のまま、濃厚接触者の調査とオフィス内での行動調査を行います。

2 m 以内で会話した、狭い会議室で会議を行った、共用 PC など同じものを触った、等の濃厚接触者に関しては、検温し、咳等の異常が無い場合にも、即刻帰宅してもらい、以降指定した期間、在宅勤務に移行し毎日状況を報告してもらいます。

また感染疑いの従業員がオフィス内で何を触ったか、咳やくしゃみなどの飛沫が、どの机、椅子などに飛んでいるかを調査確認し、すぐさま、60 % 以上のアルコール消毒液で当該家具などを除菌します。

さらに流行期が進み、第二ステージ(流行注意報発令レベルを目安とし、入院サーベランス等の結果から入院患者が急増している状態)や第三ステージ(流行警報発令レベルを目安とし、更に定点上昇中かつ入院サーベランス等の結果から病床がひっ迫している状態​)に進んで、オフィス内の感染疑い者が多く発生しはじめたら、設定した基準を超えた時点で「オフィス閉鎖」を行い、全員を在宅勤務に移行します。

この一連の行動で必要なのは、

0. 有事に以下の行動を行うことを予め従業員に周知徹底する
1. 感染疑い者用の隔離を目的とした部屋を設定する(遠隔テレビ通話が出来るシステムを設置)
2. その部屋に、N95 マスクや検温用体温計、アルコール消毒剤などを常備する
3. 感染疑い者の搬出経路を他の健康な従業員の出入口とは異なる経路にする
4. 危機管理担当者は、PPE(個人用防護具)を着用し、濃厚接触者の調査と可能な限り飛沫の消毒に努める
5. 濃厚接触者の特定と、帰宅要請、在宅勤務へのシフトなどの必要な指示を行う
6. オフィス閉鎖の基準を設けて置く

など、今から準備をお願いします。

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