差し迫るリスクに、持続可能なソリューションと備えを!
物流業の BCP 構築の特徴と事例
物流業の BCP の特徴
- 「物流」事業は、震災有事において、荷、車両の管理と燃料の確保が重要
- 顧客先の配送センターや大型店舗に事業所が置かれる場合が多い
- IT リテラシが他業界よりも比較的高く、IT BCP も同時検討されることが多い
- システム物流の場合、自社で車両を持たず協力会社の管理業務が中心になる場合が多い
- BIA(事業影響度分析)においては、複数の事業という考え方ではなく、物流という単一事業という捉え方
- 製造業から物流を見た場合、BCP 的にブラックボックスに見えるため、自社 BCP 以外にも、他社の BCP に情報を如何に渡せるかが今後のポイント
物流業 B 社の BCP 構築事例
- リスクマネジメント ⇒ 危機管理 ⇒ 震災BCP 策定への流れ
- 策定担当部門:危機管理部(対策本部事務局)
- 初動の危機管理マニュアル策定はスムーズに進行(6ヶ月で初版完成)
- 初動対応策は、安否確認システム導入、全従業員に簡易対応キットを配布、IT BCP は、サーババックアップ、サーバ冗長化対応完了
- 対策本部は、役員以外については、危機管理部が事務局兼社内/社外被災情報収集班、人事部が安否確認班、営業および事業部が事業継続対応班、広報が、情報発信班で構成
- BCP は、初動対応のみの期間が続いたが、訓練を実施した結果、BCP検討を本腰を入れて実施するようになった
- その結果、BCP マニュアルを6ヶ月で初版作成
- 今後の展開は、全国の各事業エリア単位の BCP 検討/マニュアル作成
- 訓練については、対策本部訓練を年に一回から二回実施