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小売業の BCP 構築の特徴と事例
小売業の BCP の特徴
- 小売業は、震災有事において、商品管理、店舗情報管理、物流管理が重要
- 配送センターや大型店舗において、物流との関係性が大きくなる
- IT リテラシは、本社は比較的高いが、店舗のリテラシが低く、トラブルも少なくない(全社システムは、IT BCP 化されることが多い)
- 多店舗のケースにおいて、業務情報の吸い上げも重要視され、システム的な矛盾が無いよう統合的な管理が必要
- BIA(事業影響度分析)においては、震災有事などで、店舗自体が重要視される傾向にあるため、メーカー/問屋への圧力を持つ場合がある
小売業 D 社の BCP 構築事例
- リスクマネジメント ⇒ 危機管理 ⇒ 震災BCP 策定への流れ
- 策定担当部門:総務部(対策本部事務局)
- 初動の危機管理マニュアル策定と店舗向けマニュアルを策定(1年で初版完成)
- 対応策は、安否確認システム導入、全従業員に簡易対応キットを配布
- 対策本部は、役員以外については、総務部が事務局兼社内被災情報収集班、人事部が社員管理班(安否確認等)、営業および店舗管理事業部により、事業継続対応班、広報班で構成
- BCP は、エリアで統括した店舗管理からスタート
- 事業影響度分析の結果、被災した店舗においても極力地域貢献が出来るよう早急な店舗復旧施策を策定
- 同時に、感染症対応 BCP においても、全社マニュアルと店舗対応マニュアルを策定
- 訓練については、対策本部訓練を中心に年に数回、エリアごとに実施